米国SECがコインベース提訴

はじめに

米国SEC（米国証券取引委員会 Securities and Exchange Commission、略称: SEC）がバイナンスに続きコインベースを提訴しました。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-06/RVTZEMT0G1KW01

先日のSECによるバイナンス提訴を受けて仮想通貨市場は一瞬暴落しました。

下げは一時的なもので、2023年6月8日現在のビットコイン価格は26400ドルで、

以前の価格に戻ってきています。

SECとコインベースが長期間にわたり対立するのか、

罰金の支払い程度で和解するのか今の段階ではなんとも言えません。

ただ、バイナンス提訴の影響が限定的だったことを考えると、

コインベース提訴の影響も限定的で大きな問題はないでしょう。

もっとも、ステーキングサービスやレンディングサービスは制限されるかもしれませんね。

それにしても、提訴ラッシュが続く最近のSECは何を血迷っているのでしょうか？

SECの狙いは？

SECは仮想通貨市場を統制し管轄下に置くこと！

米証券取引委員会（ＳＥＣ）は2023年6月６日、米国最大の暗号資産（仮想通貨）交換業者コインベース・グローバルをニューヨーク州南部地区（マンハッタン）の連邦地裁に提訴した。

何年にもわたって証券規則に対する違反があったとしている。

ＳＥＣは101ページから成る訴状の中で、

コインベースは実際には未登録の証券だった多数のトークンを利用者に取引させ、規制を逃れていたと主張している。

ゲンスラーＳＥＣ委員長の説明：

「コインベースは証券法の対象であるにもかかわらず、取引所やブローカーディーラー、クリアリングハウス（清算機関）の機能を混合させ不法に提供した」。

SEC Says Coinbase Is Running an Illegal Exchange

まとめ

ＳＥＣは2023年6月５日には、世界最大の暗号資産交換業者であるバイナンス・ホールディングスと同社の趙長鵬最高経営責任者（ＣＥＯ）を米証券規則に違反したとして提訴しました。

リップル裁判もまだ決着していません。

そして新たにコインベースも提訴しました。

仮想通貨市場の統制のため、提訴ラッシュはこれからも収まりそうにないですね。

おまけ情報

SECニュースレター（SEC朝刊）：

米国証券取引委員会（SEC）が毎朝発行するニュースレターです。

SEC朝刊には、SECが最近発表したニュース、SECが調査している問題、SECが企業に下した処分など、SECの活動に関する最新情報が掲載されています。

SEC朝刊は、SECの活動を把握し、投資判断を行うために重要な情報源となっています。

SEC朝刊はSECのウェブサイトから無料で閲覧することができます。